看護師と医師と人工知能(AI)と

私は医療従事者として病院勤務をしています。現状を見ると院内は無駄なことが多く、人間のミスによって患者にも多大な被害を与えているのを実感しています(表には出てきませんが・・)

患者に満足のいく、そして安全な医療を提供するには人工知能(AI)がなくてはならない存在となるのは必至です。

今回は医療現場から感じる矛盾とAIによる患者QOL向上、今後必要な医療従事者について考えたいと思います。

AIによって仕事が変わる

まずはAIと仕事について考えましょう。

AIに仕事を奪われるなんて記事をよく見かけます。この考え方は正しい面と間違っている面があります。

 

これは車が誕生した時の話です。

車によって仕事が奪われると言った人たちがいました。

馬車、牛車、大八車に関わる人たちです。馬車を作る人や運転手、馬の世話をする人たちによって反発が生まれました。

しかし、結果はどうでしょうか?

 

車の誕生によって新たな仕事が生まれました。車を作る人、整備士、タクシー運転手など多くの雇用を生んでいます。車によって世界中の人々の生活の質を高めてくれたのは周知かと思います。

つまりAIによって無くなる仕事もあれば新たに生まれる仕事もあるのです。インテリジェンスやめんどくさい管理はAIにやってもらい、我々は人間らしい仕事が出来るんです。

では人間らしい仕事について医療業界をモデルに考えてみます。

 

医療業界とAIを考えてみる

医療にかかわる職種別に議論したいと思います。私が実際体験したことを元にお伝えします。

 

受付
以前、家族が入院したためある市立病院へ面会に行きました。受付で入院先を聞いたのですが、案内が良くわかりません。言われたとおりに移動してみましたが目的地にたどり着けませんでした。

結局、案内をした受付の人は入職して間もなく、複雑な病院の構造を理解してませんでした。AIが受付をしてくれた方が正確です。

 

事務
医療に関する書類やコスト管理をしています。

医療業界ではあるあるですが、コストに関する問い合わせを看護師は受けます。そこで業務が止まってしまうことも多々あります。

人間による人的ミスや医療処置、医療物品は実際使用しない事務では把握できないのが現状です。患者に多めに医療費を請求したなんてこともあります。

薬剤師
医師よりOO薬10mgの処方指示があります。薬剤師は間違えてOO薬100㎎を患者に渡しました。(なんと10倍です。)

何より仕事が遅い・・診察より処方を待つ方が時間がかかるなんて・・

病棟「緊急で薬使います。」
薬剤師「処方のオーダー出てません。それと他の仕事を対応中なので5分後にとりに来てください」
病棟「だから緊急なんだって、患者が死んじゃうよ」

人間はミスをします。仕事も遅い、ぜひ薬剤師はAIにやっていただきたい。

 

医師
AIによって医者の価値は大きく変容すると思います。

やはり誤診(間違った診断)は多々ありますので・・最近では医師がスマホをみながら診断や処方を決めていることなんて日常茶飯事となりました。診断や処方などはAIが行った方が正確です。

手術など手を使う行為は人間に軍配があがります。しかし、これも時間の問題です。必ずAIにとって代わるでしょう。

そうなると医師の仕事はどうなるのでしょうか?

私は看護師に近づいていくと考えます。

診断や合理的な判断、インテリジェンスはAIに、情動的な判断、つまり人間の感情値を基準にする判断は人間にと、それぞれの強みを活かした役割となるでしょう。

悩みを聞いてもらいたい、寂しい時にそばにいて欲しいなんて思ったときAIでは無機質です。やはり血の通った人間に聞いてもらいたいですよね。

もう1つ医師に必要な事はAIが導いた選択肢(ものさしでは測れないような決断や意思決定)など心情が絡む時に寄り添ってサポートする。現状、これをできている医師は少ないと感じます。しかし、AIによって医業が脅かされるのであればやらざるを得ない医師たちが増えるでしょう。

 

看護師
看護業務はAIに、看護は人間にと効率的な仕事が出来ると思います。

看護師は無駄な業務が多いのです。コスト管理や問い合わせ(薬剤師、事務など他職種から)、また物品準備など上げたらきりがないほど多くの業務があります。このような業務はAIが行った方が効率的です。

看護師は患者に寄り添う本来の仕事に時間が使えます。

AIと協働すれば患者のベッドサイドに行く時間が増えます。つまり人間らしい仕事が出来るのです。

 

まとめ

めんどくさい仕事はAIに、人間らしい心を使う仕事は人間に!

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