看護の質って何?可視化できないだろうか。

看護の質

看護の質って難しいです。

一番は患者や家族が提供した看護をどう感じるか、看護によってQOLが高まったのかがポイントです。

でも・・これは可視化できるのか?

 

わけわからん重症度看護必要度評価なんかでなく・・

 

この記事にも書きましたが、看護労力を可視化するにはテクノロジーが必要だと思います。

テクノロジーによる可視化はまだ先になりますが現状で存在する「看護の質評価」ツールを見てみましょう。

 

 

ドナベディアンの質評価モデル

私は看護学生の時、授業で名前だけしか聞きませんでしたが、「ドナベディアン」というアメリカの学者が作った医療の質評価モデルがあります。世界的には有名なツールです。

この医療の質評価は
構造(ストラクチャー)
過程(プロセス)
結果(アウトカム)

の3つの視点から導き出します。

 

構造(ストラクチャー)

資源などの意味合いがあります。患者の人数に対して看護師の配置(人数)や労働時間、労力などです。これらを元に看護が提供されていることを評価指標として使います。

 

過程(プロセス)

これは提供した看護を評価するツールになります。介助をするとか点滴をしたとか、行った行為が該当します。個人的には点滴ルートを取りやすい患者と取りにくい患者などバックグラウンドが評価対象になっていないと感じますが・・

 

結果(アウトカム)

これは評価しやすいのではないでしょうか。提供した看護に対してどのような結果が生まれたのか。患者のADLや在院日数、転倒転落など数値化しやすいのがアウトカムです。

アメリカの看護の質評価モデル

ドナベディアンの他に、アメリカで使われている看護の質評価モデルもご紹介します。

The National Database of Nursing Quality Indicators 通称NDNQI(全国看護質指標)をご存知でしょうか?アメリカでは多くの病院が加入しています。

NDNQIは、以下の項目があります。

・患者1人1日当たりの看護時間
・転倒転落率/受傷をともなうもの
・院内感染率
カテーテルによる尿路感染や中心静脈感染、人工呼吸器関連肺炎
・小児疼痛アセスメント、介入、再アセスメントサイクル
・小児点滴、静脈注射漏れ
・褥瘡発生率
・身体および性的暴力発生率
・抑制の使用率
・登録ナースの教育と免許
・登録ナースの職務満足度調査
・スキルミックス(職員数、配置)

 

これを見ると抑制の使用や転倒転落、人工呼吸器関連肺炎など看護師のスキルに左右される指標が多い事に驚きました。

看護の成果により院内感染が減り、事故が減り、結果として在院日数が減る。これは医療費を削減できることにつながるのです。

 

看護の成果が医療、もっと言えば社会全体に与える影響は大きいのです。ってことは離職率や職員満足度がさらに重要になってくるでしょう。

そして看護師の成果を可視化できるシステムを作り、看護師の待遇向上を目指した施設経営、国や自治体政策運営がかぎとなるのでしょう。沈没寸前の日本国ですが、机上の空論で終わらない政治を望んでいます

 

 

Pocket
LINEで送る